2016-01-17 00:53 | カテゴリ:アニメ音楽

さて前回の『序』に関する記事の続編です。

2009年公開の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』は、非常な期待度と熱気を帯びていたように記憶しています。
僕もそのうちのひとりとして、当時は専用2ch「エヴァ板」に張り付いていたものでした。

期待度の高かった要素として、

①旧作からの『序』はとても良いリビルドで、『破』での更なるスケールアップが予想できたから。
②『序』における『破』の予告での「新キャラ」や「新機体」の存在。一体どんな娘で、どうやって物語に絡んでくるのか?という憶測が飛び交ったから。
③公開予定日が、焦らしプレイのように先延ばしになったから(いつものパターン)。
④PVの映像とその新曲がめっちゃカッコ良かったから。

…だいたい以上だと思います。とくに④の効果が高かったのではないでしょうか。
ファンのほとんどは、「The Final Decision We All Must Take」を聞きかじり、ストーリーが予想できないよう上手く並べられた断片的な映像からあれこれ想像し、考察した数ヶ月を過ごしたことと思います。この曲については、後々。

さて、「こんだけ待たせて期待させた観客たちを驚かせるのは、至難の業だ…やれやれ、後で2chが荒れないと良いが…」という気持ちで初日に観に行った僕でしたが、多くの人がそうであったように、冒頭シーンだけで一発ノックアウトされました。

なんせ、『序』のようなクレッシェンド(だんだん盛り上がる)していく構造ではなく、最初からクライマックスだからです。もう満足です。

もちろん作画の迫力もあるんですが、ココはいつもどおり、音に注目していきましょう。

冒頭。ゴポゴポっというLCL液の音とか、操縦者の息遣いとか、低く唸る機械の起動音とかで、やったら緊張感の高い空気感を持っていて、グッと世界に没頭できるのですが、まだBGMはありません。
そこでやっと音楽が!?…と思いきや、「三百六十五歩のマーチ」を口ずさむ新キャラでした…
…と思わせといて、ストリングスの超高音で既に最初の楽曲「At The Very Beginning」が既に後ろで知らぬ間に流れており、会敵の瞬間に合わせ、一気にその分厚くて熱いサウンドが始まります。

いや〜、劇場で見た時は一気に鳥肌立ちましたね。サッポロファクトリー〈ユナイテッド・シネマ〉の、めちゃくちゃ大きいスクリーンの、かなり前に座ってたんで、物凄い迫力でした。

この音楽、まさに「始まり」という感じです。何か新しい、ワケの分からない壮大なモノが始まった!というワクワク感にあふれています。例のごとく、音楽そのものの構成、展開は単純なものの、普段クラシックオケ曲を聴き慣れている自分でも予想以上に身震いしました。サウンドの勝利ですね。音だけで、あの閉鎖的な空間が頑丈な岩盤の中(地下)であること、仮設5号機の重量感まで説明している感じです。メロディライン的には、重く引きずるような「順次進行」(ドレミファ…の音階の中を、跳躍しないで進むこと)を多用しています。

ストリングスの分厚さ、パーカッションの迫力、低いブラスの歯切れ、どれをとっても素晴らしいと思います。『新劇場版』の始まりを告げる、とてもカッコいい曲だと思います。

…さて、今回はひとまずここまで。
次回も引き続き『破』の新曲についてお送りします。


つづく
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