2016-01-14 22:04 | カテゴリ:アニメ音楽
さっそく始めましょう。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』の前半は、ストーリーも作画も、テレビ版にかなり近いものなので、音楽もテレビ版のリテイクがほとんどです。

したがって旧作のファンも、音楽によって、昔のままの雰囲気を楽しむことができます。

中盤、第5の使徒(旧シャムシェル)戦で初めて、合唱つきオケの新曲が入りますが、この楽曲は後のもの(破&Q)に比べるとかなり「控えめ」な使い方となっており、まだ物語は旧作のレールの上から逸れるものではありません。

さて後半。今作のラスボス第6の使徒(旧ラミエル)が、旧作を遥かに上回る衝撃的な攻撃をして来ると、新オケ曲『Lucifer's Cry』が少しばかり自己主張してきます。
滑らかで分厚いストリングスのサウンドは、ロンドンでのオケ録音の賜物でしょうか?
敵の破壊力のスケールアップと、「今作は旧作とはちょっと違うぜ」感を出してきます。
エヴァの避難の仕方までスケールアップしています。

ここから、後半クライマックスに向けて映像には新カットがふんだんに盛り込まれ、「数はチカラ」を体現したような物量作戦が敢行されます…が、音楽はそのまま。
つまり…

きっと、舞台で描かれなかっただけで、旧作においても、表舞台の裏ではあのような作業はあったんだな。

…という印象となります。

さて、再び陽電子砲をセットし直す際に、今作のDVDのPVの楽曲にもなっていた、新曲『Angel of Doom』が流れ始めると、その音楽は劇中最大のクライマックスを導きます。

ここには、映像面、音楽面において、旧作では描かれなかった「新しい何か」があります。
そして、合唱つきオケ曲は、明らかに「外的描写」と「内的描写」を同時に請け負っています。
楽曲の構成は単純極まりないのですが、その繰り返しが、もう退くに退けない状況、そこに立ち向かう主人公を描いているのです。

さらにこの上に、セリフ、効果音(SE)が絶妙なバランスで乗っかることで、視聴者が世界に没頭することを余儀なくさせます。そしてこの手法は、後の続編においても、より効果的に用いられるようになります。

…それについては、また次回。今回はこれまで。

(おまけ)
新劇場版では、旧作が持っていたような「危なっかしさ」は、映像面(作画、演出)でも音楽面でも抑えられています。
旧作は、良くも悪くも「病的」な魅力を持っていたのです。
新劇場版では、(庵野さんが加齢によって丸くなったのか?)それは影を潜めています。どこか健全なのです。
しかし代わりに、楽曲の「題名だけ」が、より中二病なものになっております。笑
カッコよく言えば、神学的です。英語やフランス語で誤魔化されていますが、新曲の題名は「天使」「堕天使ルシファー」「神」「悪魔」「運命」「罪」etc.などに満ち始めます。

こうした変化は、いったい何を意味するのでしょうか?
…実は自分でも分かりません。これから何か分かるかもしれないので、引き続き考えていこうと思います。

つづく
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