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2016-02-04 21:13 | カテゴリ:クラシック音楽

前回まで、ハ長調の和音ドミソ、ファラド、ソシレそれぞれの倍音強度から、性格と機能の違いを見てきました。

そこで変終止、全終止を述べたので、今後は「偽終止」です。

偽終止とは、ハ長調において、ソシレ(V)の和音の後に、ラドミ(VI)の和音が続くことで起こる、偽モノ感ただよう終止です。これは世界的にも共通の感覚らしく、「思わず眉を上げてしまう和音」と言われます。

どっこいしょとイスに腰をかけて脚は楽になったものの、座面が傾いていてイマイチ落ち着かない、という不安定な感覚です。

ソシレ(V)からドミソ(I)に解決する全終止では、とっても安心感があります。ホッとできます。

では、ドミソ(I)に対するラドミ(VI)の違いは何でしょうか?

主音ドと、主和音の中のミが共通しているので、それがある程度ホッとする要因となります。
違和感は、ソかラかの違いになります。

短調はなぜ暗いか?−自然倍音列と音階−
で過去に述べましたが、長三和音ドミソが、ドの自然倍音に沿った明るい和音であるのに対し、短三和音ラドミは暗い和音ということになります。そしてラもミも、主音倍音を含みません。つまり、ドを含んでいるので主音倍音強度はまあまああるのですが、響きとしてマットなのです。これが偽終止の違和感の要因の一つです。


ハ長調(Cメジャー)では、
全終止は
ソシレ(長三和音)→ドミソ(長三和音)
偽終止では
ソシレ(長三和音)→ラドミ(短三和音)

となり、反対にハ短調(Cマイナー)では、
全終止は
ソシレ(長三和音)→ド・ミ♭・ソ(短三和音)
偽終止では
ソシレ(長三和音)→ラ♭・ド・ミ♭(長三和音)

となります。
短調では完全終止の主和音のほうが暗く、偽終止のVIの和音の方が明るい、しかも主音倍音強度もラ♭の分、わずかに強くなっています。

このように、IとVIの和音は似ているようで、よくよく見れば対照的になっていると言えます。

次回は、主音倍音強度と機能和声法という言語についてです。

…つづく

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