2016-02-04 04:24 | カテゴリ:クラシック音楽

前回は、単音における主音の倍音の強度の話をしました。

では今度は、ハ長調における三和音(ドミソ/レファラ/ミソシ/ファラド/ソシレ/ラドミ/シレファ)のうち、大きく分けて三つの機能を持つ重要なもの

ドミソ( I )      …〈トニック〉

ファラド( IV )    …〈サブドミナント〉

ソシレ( V )     …〈ドミナント〉

について見ていきましょう。

まず、ハ長調の「主音」はドで、「主和音(I=トニック)」はドミソです。

以前の記事
短調はなぜ暗いか
でも述べましたが、ドミソは主音ドの自然倍音列に則した、自然でクリアな和音です。

なので、「主音ド」が最も自然に響く和音とも言えます。だから、「主和音」なのです。
しかし、ミとソそれぞれの自然倍音には、「ド」が出てきません。
なので、「ド」の倍音は、主音ドの上にしか登場しません。

ファラド(IV)はどうでしょうか?
まず、前回の記事
なぜIVは「出かけたい」和音で、Vは「帰りたい」和音なのか?…和音の性格と倍音強度(2)
でも述べたとおり、ファラドのうち、ファ自体が、まず「ド」の強い自然倍音を含んでいます。
ラは「ド」の自然倍音を含んでいませんが、ファラドのドは主音として実際に鳴らされ、しかも当然「ド」の自然倍音を含んでいます。

つまり、主和音ドミソよりも、ファラドのほうが、倍音としての「ド」が強いと言えるのです。

この倍音の強度によって、同じ長三和音なのに、「ドミソ(I)よりファラド(IV)のほうが明るい」「IよりもIVの方が、どこかに出かけたい気分を持っている」という感覚を引き起こすのではないか?

という、感覚と理論をつむぐ、いちおう整合性のある説明と言えるのではないでしょうか。

次回は、ドミナント機能のソシレ(V)と、その他の和音について見ていきましょう。

…つづく
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