2016-02-04 01:29 | カテゴリ:クラシック音楽

皆さん、ちょっと昔を思い出してみてください。

学校。音楽の授業の前後、もしくは合唱の練習の時間。

クラスに一人はいたのではないでしょうか。

「長調の曲をなんでも短調にして弾いて、皆の笑いを取る系」生徒。

そうですね、僕も笑ってましたし、勢いで弾いたこともありますが、今は何が面白かったのかよくわかりません。

さて、笑いの法則として、緊張からの弛緩という「落差」が生まれると、笑いが起こるというものがあります。

では、その「落差」とは何だったのでしょうか?

「長調は明るい、楽しい曲の音階」
反対に「短調は暗い、悲しい曲の音階」

という違いは、先生が一般的に教えることでもあるし、生徒も簡単に、理屈ぬきで感じることができるものだと思います。

でも、「それが何故か?」という理屈まで考える人、そしてその答えを見つける人というのは、学校の先生や、音楽大学生でも少数派だと思います。

その答えの一つに迫る前に、「自然倍音」について簡単におさらいしておきましょう。

自然倍音

上の図。基音のC2の音をボーンとピアノなんかで鳴らすと、その弦の振動数(周波数)は約65.4Hz(ヘルツ)なんですが、そこから実際出てくる音の波には、さらに色んな音の波が微かに上乗せされています。その上乗せの音が「自然倍音」です。

一番下の基音(65.4Hz)を鳴らした時に、その弦の振動の2倍(130.8Hz)、3倍(196.2Hz)、4倍…と、整数倍された音も、聞こえるか聞こえないかの音で鳴っているということです。

低いドの音だけを弾いたつもりでも、その上のドだったり、ソだったり、ミだったり、果てはシ♭や、ファ#に近い音まで、人間には無意識に聞こえているのです。

倍音を意識して聴いている人というのは、ほとんどいません。
しかし、多くの人が、ちゃんと聞いているのです。

それはまるで、鶏肉に振りかけられた、ほんの少量のスパイスやハーブのように。
鶏肉の味は変わっていなくても、鼻に抜ける香りで、味の印象は大きく変わります。

倍音の如何が、大きく音の「印象」に影響するのです。

つづく
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