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2016-02-02 01:05 | カテゴリ:アニメ音楽

『Q』のBGMには、ピアノ曲が多い。

中盤でのピアノの演奏シーンがとかく強烈だが、その前後でもBGMとして多く使われている。
オケとコーラスの分厚いサウンドも魅力的だが、ピアノパートが、シンプルながら、なかなか多くを語っている。
今回は、その中でも静かな曲を中心にとりあげよう。

前半。初号機が今はヴンダーのメインエンジンになっている、というリツコの説明シーンと、ガラス(アクリル?)板ごしにアスカとの対面を果たすシーンの2曲は、短調のピアノ曲だ。第一印象として、「旧エヴァっぽくないな」というのがあった。

そして、ぜんぜん激しい曲ではないのだが、なんとなく不穏で、イライラさせる。
その場のメンバーの、何をどう話していいか分からず、ピリピリしている雰囲気を、音楽からも感じる。
(『破』の和やかな空気感はドコへやら…)

説明も的を得ず、とっても居心地が悪く、「なんか違くね?」という違和感が膨らみきったところで、アヤナミの声が聞こえ、Mark.09の襲撃がある。

この襲撃時の『Out of the Dark』はとても緊迫感があってドラマチックで、カッコ良いのだが、どこか安心感がある。不思議だ。

シンジとともに、視聴者は「ココは間違っている、いるべき場所じゃない」と確信し、かつての親しき人々に背を向ける。
英語の歌詞は旧約聖書の創世記っぽいのだが、「this was his heaven」(ここは彼の楽園だった)という歌詞が印象深い。

…さて、話を戻そう。

シンジの新ネルフ探検シーン。とても殺伐とした風景で、旧劇場版の後かというほど荒れまくっている。
なんとなく、『風の谷のナウシカ』のオープニングのピアノを連想した。伴奏の音型と和音のせいだろうか。

でもメロディが興味深い。ベースも最初は動かないが、フレーズ後半でむくっと起き上がり、そして二度寝する。

何かを探して彷徨っていて、「あ!向こうにあるかも!」と思ったけど、もうそこには何も残っていなかった、というような感じがする。

(この曲、第13号機に搭乗する前、カヲルが説得するシーンでも流れているのだが、ストリングスにアレンジされているし、雰囲気もかなり変わっているのが面白い。悲しみと失意の中の、かすかな希望の光が一粒。静謐で聖なる雰囲気が漂っている。)

そして、カヲルとシンジが星を眺める時の曲。あれは個人的にお気に入りです。
とてもピアノの特性を活かした音楽です。
冒頭は、ファソラシ(♮)ドレミファの音がペダルで混ぜ合わされています。
「リディア旋法(スケール)」ですね。

(似たような印象を受けるピアノ曲として、スクリャービンの「前奏曲(Prelude) op.16-1」がふと思い出されます。
空間的、時間的にとても広い音楽です。)

また、その直前のシーンの、日が暮れて染まりゆく空を見上げて「…暗くなって来たね」というつぶやき。
このシーンで、和音がちょっと切なくマイナーになるのが素晴らしいですね。

シーンに、美しく調和しています。映像と音がシンクロすると、それにひっついて風や温度、匂いまで感じられるようになります。

新劇場版は、本当に、映像だけでなく、音(音楽、効果音、演技)にトコトンこだわっているなあと感じます。

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