2016-01-25 17:52 | カテゴリ:未分類

YouTube、ニコニコ動画における「MAD」というスタイルの二次創作動画の投稿が流行して久しい。

MADとは、1曲の音楽(たいてい原作と無関係)を選び、その上にアニメ(or映画)作品から切り貼りした映像を流すタイプの動画だ。

その原作には、舞台となる世界があり、ストーリーがあり、それらをつむぐキャラクター達がいる。
そしてその中の時間の流れは、(不可逆ではないにしろ)唯一無二である。
それが、その作品の一定の「情報」となる。

しかし、その「情報」は同じなのに、「印象」が変わってしまう場合がある。

MADとはそのいい例だ。
「原作の製作側が意図していない音楽」
「原作の時系列を無視した、映像の切り貼り」
などによって、その原作の印象はガラリと変わる。

もしMADに使用された、どこかのシンガー・ソングライターのとある曲が、原作の雰囲気に合っていたり、その世界観に近い歌詞を含んでいた場合、その原作の世界観は拡張される。
音楽によって違う角度からものが見えるため、より原作の世界に踏み込むということが可能になる。
「あるMAD動画を見て、原作にハマった」という例も多くあるのだ。

……

一方、ギャグ色の強いMADでは、原作の世界観をぶち壊しに掛かることもある。

ニコニコ動画では、「こち亀BGM万能説」という検索タグがつけられた動画も多い。

どんなシリアス作品の切迫したシーンでも、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」のドタバタコメディなBGMをそこに流してしまえば、それはコントにしかならないのである。

「BGMの大切さがわかる動画」というタグも存在するが、要するに映像と音楽の、本来あるべき調和を崩された時、初めてBGMの仕事が大きく意識されることを示している。

いずれにせよ、音楽という聴覚情報は、動画という視覚情報に、量では劣るものの、質では優っているのである。

だから、このブログでは、そうした「眼に見えない仕事」を取り出すことで、より作品の創意を楽しめるようにしていきたい。


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