2016-01-07 22:03 | カテゴリ:アニメ音楽
Row! Row! Fight the Power!
第26話「行くぜ ダチ公」!

初めまして。アニメとクラシック音楽を愛する、とある研究者です。

いやー、何年経っても熱いですね!『天元突破グレンラガン』

年末から年始まで、ニコニコ動画で一挙放送してたので、2007年リアルタイム時に見逃していた話を見ておこうと、出来心で見始めた結果……
まんまと全話視聴してしまいました!(笑)
博士課程の受験勉強中だったんですけどね

さて、今回こうしたブログを始めたのは、もちろん、その音楽において語りたいことが噴出してしまったからです。
この26年間、蓄積してきた音楽知識をもとに、日本のアニメの劇伴に焦点を当てて、独自のガイドを行っていきたいと思います。

さて、本題に入りましょう。
まず、今回のテーマ『天元突破グレンラガン』における音楽の魅力は、神回と称される第26話「行くぜ ダチ公」に詰まっています。

そのポイントは、以下の3点。
キャラクター、アイテムに付された音の効果の絶妙さ。
シーンごとの音楽による、緊張と弛緩のバランスよい配置。
クライマックス。神曲『"Libera me" from hell』(Row Row Fight the Power)。

さて、早速①と②について。
第26話冒頭。キタンの遺志を受け取った超銀河グレンラガンは、おなじみガイナ立ちの勇ましい姿で登場。燃えずにはいられない音楽です。

そこへ襲いかかるアンチスパイラル勢の兵器(顔だらけの戦艦)が出てきて惑星をぶん投げ始めると、[完全4度]構成の不気味な和音が鳴り響きます。そして怪しい音楽とともにシュレーディンガーなんちゃらワープで迫り来る敵陣。

しかし、これもまた気合と根性の力で跳ね除けるグレンラガン。怪しい音楽は止みます。ホッ。

しかし、それも束の間。
この回において初めて全貌があらわになるラスボス、宇宙の影の支配者「アンチスパイラル」登場。
ここで、彼が〈多元宇宙迷宮〉にシモンたちを送り込む際の音、そして、彼がロージェノム(首)とブータ(人間)の前に現れ、対峙するシーンの背後の音。はいこれ「自然倍音列」です(画像参照)!
つまり、〈宇宙原理〉感〈隠された支配者〉感!出てます!Good Jobです。
さすが10次元と11次元の狭間に隠れていた支配者。神秘力が違います。
自然倍音列をここで詳細に説明すると長くなってしまうので、詳細を知りたい方は、wikipediaをご参照ください。今後また触れるときには、もう少しじっくり解説したいと思います。
自然倍音
(図はドに基づく自然倍音。劇中ではミに基づく自然倍音ですね。)

この自然倍音、前例としてクラシック音楽では、1910年あたりのロシアの作曲家スクリャービンの〈神秘和音〉があります。彼のピアノ作品『焔に向かって Op.72』のラストなんかは、もろミの上の自然倍音です。他にも、70年代のスペクトル楽派の作曲家、Gérard Griseyのオーケストラ作品『音響空間』なども、ミの上の自然倍音だけで書かれています。興味のある方は、youtubeで探してみてください。とくにグリゼーの作品はまんまです。

本編に戻りましょう。多元宇宙の迷宮(作中屈指の名シーン!)内において、シモンは「真」カミナに出会い、作中のシンボルアイテム「コアドリル」を手にします。このコアドリルの、緑の光と共に発する〈ブゥーン〉という脈動の効果音、この音は力強い「ド」の音ですね。力強い、無垢なる「螺旋力」の象徴として、とても効果的に使われていると思います。

そして次に流れるのが、例の神曲です!
ここぞという時に流れるこの曲、そのシーンも相まって、全ての視聴者に凄まじいまでの感動をぶつけてきます。これについては、次号で述べましょう。

それでは。


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